前編では長男、次男のときに育休を取得しなかった理由を書きました。
まず私の自戒の意味も込めて書いておきたいのが、父親にはイメージがわきにくいですが、出産は母親への負担が男性が思う以上に大きなものです。交通事故で全身大怪我をした状態に例えられたりするくらい、身体へのダメージがかかっています。
そのため産後(特に産褥期)は、母親の体をしっかりと休めて心身を整えることがなにより大切で、男性は夫として父として、妻を家族を支えることを忘れてはいけません。
本題に戻ります。なぜ次男のときに育休取得せず後悔したのか、それは長男の存在があります。
次男が生まれたとき長男は1歳でしたが、いわゆる待機児童問題で保育園への入園ができていませんでした。当時の長男は、まだ発語もなく、夜の睡眠以外で朝寝・昼寝・夕寝もある状態でした。そしてママ大好き、ママ第一主義の子です。
そのため、出産後の入院期間が終わったら、長男が常に家にいる状態で赤ちゃん(次男)を迎えることになったのです。
長男と次男の同時育児は、妻にもこどもたちにも大きな負担を強いることになりました。
どんな負担を強いてしまっていたのか、書き始めたらきりがないのですが、今回はその中での一部を綴ります。
次男は赤ちゃんなので24時間全介護状態、そんな中ママに甘えたい長男がいて、妻は身体がまだボロボロの状態で生活リズムの違う2人を相手にしてくれていました。赤ちゃんは、最初の数ヶ月は3~4時間に1回は授乳(orミルク)タイムがあり、妻は常に寝不足の状態でした。睡眠不足は非常に高いストレスがかかり、眠い中、長男がかまって欲しいときにかまうことができず、時には厳しく当たってしまうこともあり、寂しい、辛い思いをさせてしまうことも多くなってしまいました。
「父親よ、お前はなにしてたんだ!」といえば・・・
在宅勤務といえば聞こえはいいですが、仕事をする場所が違うだけで業務内容は一緒です。フレックスの勤務体系とはいえ、仕事の状況はその時々で変わるため、自分の好きなタイミングで中抜けできる訳でもありません。結局は仕事をしながらの育児には限界があり、ほとんど妻に任せている状況になっていました。
もちろんできる限りのことはしましたが、仕事をしながら男の考えるできる限りのことなんてたかがしれてます。やっているつもりでも、身体が万全でない妻に丸投げしている状態でした。ある程度できているつもりでも、何もできていないようなものなのです。これは私の反省です。
子育ては大変ですが、かけがえのない幸せな時間でもあります。
できるなら父母揃って一緒に子育てをする、お互いが支え合いながら苦楽を共にしていけるのが理想です。
仕事をしながらの新生児育児はできない。だから私は長女が生まれるときは、「絶対に育休取得しよう」と決めたのでした。