お隣さんち
~共働き夫婦と3人のこどもたち~

子育てっていろいろあるけど、なんだかんだ幸せな、にぎやか子育てライフ!!

共働き夫婦の住宅事情〈その4:ハウスメーカー探し〉

住みたいエリアを決めたところで、ハウスメーカー探しを始めていきます。

基礎知識のお勉強

ハウスメーカーを決めるに当たって、事前に基礎知識の勉強をしておきます。

まずは、本屋さんに行って住宅関係の本を数冊購入します。私の習慣として、そのジャンルのイメージを持ちたいときや、全体像の知識を持ちたいときはまず本を買います。なぜこのネット社会の中、まず本なのかというと、本は出版社を通して販売されますので、専門知識の持った人が書いた内容を、第三者(この場合は出版社)がチェックした状態で販売されています。数冊読む理由は、内容が重複することがあれど、重複する内容であればそれはプロ達が正しいとしているもの、あるいは重要な情報としていることとわかりますし、逆にオリジナルな項目があれば、その部分は一冊では手に入らない情報、内容を見比べるからこそわかる情報になります。この時選ぶ本は、200ページくらいある辞書みたいな本が理想です。あくまで、住宅を建てるときのバイブルになりえるものを選び、出版社が違う物で3冊くらい選んで購入します。

ネット検索に関しては、自分が調べたいワードを入力して検索することが入り口になりますので、どうしても情報収集時に偏りがでます。無意識のうちに自分にとって不都合な情報は避け、好都合な情報を見に行ってしまいがちです。これは情報へのファーストコンタクトという観点では、私には合っていません。もちろん派生して調べていくことである程度情報を入手できますが、ベースとなる知識の前に応用編の知識を入れてしまったり、情報の出所が不確かな内容で先入観を持ってしまうと後で冷静な判断ができなくなるので、これもまた私には合わない理由の一つです。

なので、ネット検索は本を読んだ後に、各項目ごとの情報収集を特化させる形で利用するのが私のスタイルになります。ハウスメーカのHPを見たり、あとはこちらの基礎知識がついた上で、口コミ情報を収集しにいったりで活用します。ですからネットを使わないというよりは、順番をつけているといった感じですかね。

住宅展示場へ行こう

ここからは楽しい楽しい、住宅展示場巡りです。

たまたま近所に大規模住宅展示場があったので、そこに行ってみることにしました。メジャーなハウスメーカーは揃っていましたので、一通り巡りました。モデルハウスは凄いです、どこを見ても立派な大豪邸、さすが夢を売る仕事なだけあって素晴らしいなとビックリしました。とあるメーカーの営業さんに「これいくらくらいで建てれるんですか?」と聞いたら、1億位ですって、そりゃ大豪邸なわけだ。まぁこれもまた、住宅展示場の面白みですかね。

住宅展示場では、各ハウスメーカーごとに家が建っていて、そこが見学スペース兼事務所になっていました。玄関から入るとまずはアンケート用紙が渡されます。アンケートと言っても、実際は個人情報をがっつりもっていかれる内容です。住所、氏名、電話番号以外にも、自分たちが勤める会社名や住宅の購入希望時期、建設希望地域等の記載が必要です。夫婦の年収なんかも書く欄があって、「あからさまだなぁ」と思ったことも。このアンケートはフォームは違えど、内容はどのハウスメーカーもほとんど同じでした。そりゃ、ある程度具体的にお客さんの情報を知らないと、ニーズにマッチした営業もできないよなと思い、隠したら隠したらでズレた提案をもらっても困るので、ここは素直に記載しておきました。

住宅見学の際は、営業の方がしっかりついて案内をしてくださり、自社の強みや住宅の特徴を説明してくれました。この時点では最初ということもあり、踏み込んだ営業は特になく、こちらが満足したらパンフレットをもらって終了という感じです。どこのハウスメーカーも対応は似ていましたね。私たち夫婦も何件か見て、気が済んだところで、この日はおしまいにしました。

翌日以降、住宅営業マンのアグレッシブさを感じる機会が多くなりました。住宅展示場の総合受付で答えたアンケート、実際に見学した先で記入したアンケートをうけてか、営業の電話が結構かかってきました。「もう一度来て、ゆっくりお話ししませんか?」「希望に沿ったプランを作成させてください」「展示場以外の住宅も見てみませんか?」とか、こういった内容で色々なメーカーの営業マンから電話がよくかかってきました。

しかし、こちらは共働きで土日休みです。さすがに時間も体も有限のため、残念ながら全ての営業マンに付き合うことはできません。この時点では、興味があるところも含めて全てお断りしました。しかし、仕事とは言え相手も同じ人間です。できるだけ誠意をもって正直にこちらの気持ちを伝えることだけは心がけました。例えば「まだ検討スタートしたばかりなので、現時点で次のステップの話はご遠慮させて頂きます。これから他のメーカーも見学した上で、夫婦でゆっくり話し合っていきます。急いで決める予定もありませんので、もう一度お話しさせて頂きたい場合は、再度こちらから伺いますので、その際はどうぞ宜しくお願いします」といった感じです。もちろん「行く時は、あなたに頼っていきますね」と、あくまで営業マンが嫌なんじゃないよ感は出しておきました。実際、このタイミングで営業マンの善し悪しはわからないので、縁があればこの人になるんだろうなというくらいの気持ちでした。

ハウスメーカー選び

世の中には数多くのハウスメーカーがありますよね。大手から中堅、地元に根付いた工務店、注文住宅以外でも建て売りに特化したメーカーなど、見渡せばキリがありません。住宅展示場でメジャーなところはある程度見ることができました。ここからが本番です。私たち夫婦のニーズにマッチしたハウスメーカーを見つけていきます。

私たち夫婦が住宅に求めるイメージは幸いにも共通していました。私たちは某テレビ番組にあるような匠の家、デザインが洗練された家はいりません。外観はシンプルでいいし、面積も大きくなくていいです。明るくて、開放的なリビングがあって、無駄のない作りがいい。廊下も最低限、むしろ不要なくらいです。できれば夏涼しく、冬暖かい家。住宅設備はある程度良いものを求めますが、デザインよりも実益に極フリするタイプです。実益極フリですが、その中でちょっとおしゃれな感じがあったらいいなという欲はもちろんありましたけどね。ベースは当時住んでいた新築のシャーメゾンのスペック、ここに実益をさらに上乗せするのが理想のイメージという感じです。

住宅展示場で気になった何社かのメーカーに再度赴き、少し踏み込んだ話をすることにしました。各社話の内容はほぼ同じです。工期やメーカー独自の特徴の説明、ラフな間取り図を提案してもらったり、土地の紹介ができるかどうかやおおよその金額など、他にも色々な話をしました。そんな中、実際に建てるとしてもこのままじゃイメージがつかめないし判断もできないよねという話になり、住宅展示場ではなく実際のレベルに落とし込んだモデルハウスを見に行くことになりました。このモデルハウスはメーカーによりけりでしたが、『別のオーナーさんの引き渡し前の建物』『建て売り物件』『宿泊体験用の住宅』『大型分譲地でのモデルハウス』などでした。ちなみに、このときの季節は真冬です。

木造住宅メーカーの家
外から見たときの家のサイズ感はピッタリくるけれども、中に入ると少し圧迫感がありました。耐震上しかたない部分はあるのですが、廊下や柱、壁のせいでスペースが有効活用できていない感じがありました。たまたまかもしれませんが、営業マンがアピールしてくるポイントが、そのとき住んでいたシャーメゾンでは当たり前に完備されていたので驚きもなく...床材から部屋の作りにおいても値段の割に、いたって普通な感じです。何というか、ときめかなかったんです。そして何より寒かった。営業マンはこの家で勝負にきているので、きっとこの家で決める自信がある(あるいは私たちならこれで十分という判断?)ということでしょうから、ご縁がなかったということです。この後、丁寧に今後のお付き合いは結構ですという旨お伝えして終わりました。

鉄骨造住宅メーカーの家
外から見たときの家のサイズ感は、先に見ていた木造の家と同サイズでピッタリきました。しかし、中に入った印象は全然違いました。玄関を入ってリビングに行くと開放感が桁違いにすごかったです。窓は天井まであり、1Fは柱や廊下もないので、ドーンと広い部屋が待ち構えていました。断熱性が高い作りで、全館空調ということもあり、どの部屋に行っても一定の温度が保たれていました。採光はリビングにあるメインの大窓以外にも、縦長や横長の窓から絶妙な案配で取り入れられていて、生活に彩りを与えてくれるような感じでした。階段には、締め切りの大窓がありこれも採光にひと役買っていました。樹脂サッシと高遮熱断熱複層ガラスで、これも断熱性能を高める工夫らしいです。大空間・大開口の設計が作れるという特徴は伊達じゃないと驚きました。ときめきました。そしてここなら私たちの理想の家ができるのではと思えた瞬間でもありました。

語弊がないように記載しますが、私は木造を否定していませんし嫌いでもありません。というのも、私の実家はもともと100年近く建っていた日本家屋です(水回りなどのリフォームはしていましたが)。そこで高校時代までを過ごし、その後、大学時代に区画整理の兼ね合いで立て替えを余儀なくされたため木造の大手ハウスメーカーで建て替えられました。どちらの家も、木のぬくもりが感じられる温かみのある家でしたし、生活に何の不便もありませんでした。ただ、私たち夫婦が家を建てるにあたり、ときめきを感じ、建てたいイメージを実現できる構造が鉄骨だったというだけになります。もしかしたら、今まで木造の家に住んでいたから、マンションやアパートのような鉄骨造に憧れていただけかもしれませんが、これは完全に好みの世界ですので、人によって考え方は違うものと思います。

ハウスメーカー決定

いよいよ、数あるハウスメーカーの中から具体的な話を進めていくメーカーを決定します。
各メーカー特色があり甲乙つけがたい中、どこを選ぶかは本当に迷いました。こればかりは、あくまで自分たちの目線で、これまでに得た体験と情報から総合的に判断するしかありません。そして夫婦で十分話し合った結果、私たちの理想が叶いそうで、私たちの好みに合ったハウスメーカーを選びました。

『トヨタホーム』

ここで、これから私たちの家づくりの具体的な話を進めていくことを決めました。