お隣さんち
~共働き夫婦と3人のこどもたち~

子育てっていろいろあるけど、なんだかんだ幸せな、にぎやか子育てライフ!!

療育に通う長男について〈その3:体験から通所へ〉

前回のその2でも書いたとおり、療育事業所へ体験に行くことになった長男。

体験の日の前には何度かカレンダーを見せながら「この日は保育園じゃなくて、違うところに遊びに行くよ。」と伝えて気分を高めていました。そのおかげか、体験当日はウキウキしながら療育事業所に入ることができました。

この日体験したクラスでは、長男と同級生になる子が5〜6人程いて、先生は3人いました。
またこの日は長男と共に私達保護者も同じ空間にいて、どんな子達がいるのか、どんなことをしているのか等を実際に見て、先生とお話することができました。

長男はそこにお友達と一緒に遊び、とても楽しそうに過ごしていました。その間、私達保護者は先生と長男や周りのお友達の様子を見ながら、1日の定員と先生が何人ついてくださるのか、どのように子ども達と関わっているのか、子どもに合わせた目標設定やそれに向けた支援方法、もし通所することになった際の契約手続き等いろんなお話をしていただきました。

体験は2時間程で終わり、長男はまだ遊び足らない‼︎と少し不満げでしたが無事に体験は終わりました。


さて…、体験は終わったものの、次に考えるのはここに通わせるかどうかです。

長男はとても楽しかったようで「また行きたい‼︎」と言いますが、親としては悩ましいところでした。というのも、素人目には確かに少人数制のクラスでかつ先生が3名いてくださるので、手厚い体制であり、また何か指示や説明する際も普段保育園の参観で見るようなものより丁寧でゆっくりされているのですが、本当に楽しくのびのび遊んでいるだけのように感じてしまい、「本当にこれで長男の成長に繋がるのか?」という疑問に思ってしまったのです。

そうして悩んでいるうちに約1ヶ月が経ち、療育事業所を紹介してくださった斡旋団体の担当者さんから様子を伺う電話がかかってきて、正直に上記の悩みを伝えると「少人数かつ先生がしっかりついていることで少しずつ本人の成長を促している」というようなことを言われました。

それでもまだ通わせるか悩んだので、思い切って保育園の担任の先生に相談してみると、この先生は以前療育事業所での勤務経験もあるのもあってか、ハッキリと「長男くんのためにも通った方がいい。」と言ってくれました。
さらに「保育園ではどうしても大人数の子ども達がいるので、どうしても長男くんが理解しきれていない場面ですぐに助けてあげられない時がありもどかしく、また彼に分からない時間が生まれるのがつらい。でも少人数で先生もしっかりいる環境(療育)ならば、それが少ない上に手厚い対応をしてくれて、理解しやすい環境も整えてくれる。そして長男くんが理解して何かをやり遂げることの積み重ねができて自信がついてくると成長に繋がる。」とも教えてくださり、そして「療育に通うことで変わっていく長男くんを見ていきたい。」とも言ってくださりました。

担任の先生の言葉のおかげで、長男を療育に通わせる決心がつきました。

そして、斡旋団体の担当者さんに連絡をして約2週間後、長男は週に一度療育事業所に通うことになりました。

今回の体験や先生方のお話は、素人にはただ楽しく過ごしているだけに思えても、そこにはしっかりと子どもの特性や意識を向ける方法、成長に繋がる方法、いろんなものが詰め込まれているのだと気付かされた、本当に貴重な経験でした。