私は長女出産に伴い1年の育休を取得しましたが、今回は育休期間をどのような考えで決めたか書いていきます。
育休期間で悩まれている方の参考になればと幸いです。
もちろん、キャリアの考え方、職場や家庭によっての事情もあると思いますので、あくまで私の主観での、一つの参考程度に考えて頂ければと思います。
育休取得状況
厚生労働省が公表している「令和5年度男性の育児休業等取得率の公表状況調査」(速報値)から抜粋すると、下記のようになっています。
『従業員1,000人超企業のうち、3月末決算の企業の約9割が6月中に公表が完了予定であり、また男性育休等取得率は46.2%、男性の育休等平均取得日数は46.5日となりました(1,472社が有効回答企業として該当(1,000人超の企業に絞れば1,385社))』
これを見ると、いわゆる大企業に勤めている男性の約半分が平均1.5ヶ月の育休を取得していることになります。速報値ベースですが、最終報告でもこの数値は大きく変わらないと推定しますので、周りのことが気になる人にはある程度の目安として参考になるとデータだと思います。
最低半年
厚生労働省の公表値で世間の育休取得状況はわかりました。
平均1.5ヶ月という育休取得期間は、仕事の兼ね合い等の事情を除けば、新生児期(生後 28 日未満の赤ちゃんのこと)の対応が理由と思います。新生児期はまだ外気に触れさせることができないですし、母親も体が著しく弱っている時期ですからね。
ただ可能であれば、私は最低半年の育休取得を推奨します。その理由は睡眠時間の確保(夜の対応)にあります。
我が家は完全母乳ではなく、母乳とミルクの混合で育児をしていますが、赤ちゃんは月齢に応じて違うものの大体1~4時間間隔で母乳orミルクの時間がやってきます。つまり夜まともに寝られないんです。
簡単な例で言えば、夜0時・3時・6時に食事タイムが入ります。ミルク飲んですぐに寝てくれればいいですがそんなことは希で、大抵の場合は食事後ずっと抱っこ、なんとか寝てくれても布団に下ろしたら泣くから抱っこ・・・と無限ループに入ることが当たり前です。
もちろん日中も同じループです。しかも黄昏泣きという魔の時間もあれば、赤ちゃんの機嫌次第で常に拘束され休む時間なんて中々ありません。これを母親一人にやらせられますか?寝られないって、半端ないストレスですよ。しかも、生活する以上、炊事、洗濯、掃除、その他諸々の家事が乗っかってきますし、兄姉がいればそちらの世話もあります。こればかりは、分業しないと家が回りませんし、早々に限界が来ます。
実際私も、長男・次男が生まれたばかりの頃は、妻が寝不足と日中のワンオペ育児によりとても不機嫌で会社から戻ると家の空気が重く居心地も良くなかったです。そして何より妻が怖かったです…。仕事しているからと逃げてましたが、あのときは本当にやばかったです。。。
父母揃って育休を取得していれば、育児・家事の分業ができます。完全母乳で育てる方針だと中々難しい部分もあると思いますが、少なからず妻にゆっくり休んでもらえる時間をとることができるのが最大のメリットです。
兄姉がいる場合は、片方が赤ちゃんを見ている間に一緒に遊んであげられるし、家族過ごす時間に少しゆとりがもてることできます。
私は長男、次男のときの反省から、妻を休ませる時間を作りたい、兄たちに寂しい思いをできるだけさせたくないと考えてましたので、この点に比重を置いてました。そのため、最初の頃は寝室を分けて、できるだけ妻には兄たちと一緒に夜は寝てもらって、私は夜勤をする生活が続きました。もちろんその逆のパターンもありましたし、夜勤をした方が日中は少し休んでと、今回はやっと妻と一緒に育児に向き合うことができました。勝手ながら、過去の反省(後悔)から少しだけ救われた気持ちになりました。
さて、個人差はありますが、大体半年くらいで赤ちゃんの生活リズムは落ち着いてきます。生後半年からは離乳食も始まりますし、夜もだんだんまとまって寝てくれるようになってくるので、少しですが育児に余裕が出始めます。もちろん不定期に夜泣きにあったりはしますが、平日ワンオペを任せられる状況に、やっと片足突っ込んだ位にはなります。そのため状況によっては、復職してもいいかなと考えられる時期がこのタイミングになります。
迷ったら1年
1年間は育休手当が入りますので(制度により1年2ヶ月だったり、保育園落ちたら最長2年とかありますが)、金銭的に耐えられるのであれば、迷ったら1年間育休取得でいいと思います。
というのも、大体半年くらいで赤ちゃんの生活リズムは落ち着いてきますが、やはり個人差はでてきますので、育休申請をするタイミングでは読み切れない状況です。家族のことが安定していないと仕事なんて集中して向き合えないというのが私の持論なので、ここは安全値をみて1年でいいと思います。
ちなみに順調に成長した場合、生後半年を過ぎてくると、赤ちゃんの腰も座り、ずりばいやはいはい、おもちゃで遊んだりと、楽しい時間が格段に増えてきます。平日に一緒にお買い物にいったり、家族との時間を有意義に使うこともできます。あと離乳食も始まって、ご飯を食べてくれる姿とか最高にかわいいです。日々の成長を見ながら、こんな時間を何も気にせず味わえるのは、最高の贅沢、これぞ育休の醍醐味!といっても過言ではないです。だからこそ、私は1年育休取得したことは正しかったと思いますし、可能であれば皆さんにも1年の育休を取得して欲しいと思っています。
最後に
これはもしかしたら特殊事例かもしれませんが、私が1年の育休取得に踏み切れたのは会社の仕組みも関係してます。
私の会社の場合、育休期間変更の仕組みがありましたので、育休期間の短縮・延長を育休取得後に変更可能です。上司とも定期的に面談を行っており、育児状況に応じてフレクシブルに対応できるため安心して1年の育休を取得する判断ができました。この辺は会社によりけりの部分になると思いますので、各職場で確認頂ければと思います。
子育てはとても大変なものです。しかし、赤ちゃんを抱っこしているとき、一緒にじゃれているとき、ミルクやお風呂など、その一つ一つの時間はとても幸せな時間です。ストレス溜まるし、しんどいし、自由な時間もあまりないのだけれども、仕事を離れて家族で過ごす時間ができるのは、何事にも代えがたい価値あるものと私は思います。命をかけて出産をしてくれた妻に、生まれてきてくれた子どもに、感謝の気持ちと深い愛をもって過ごせる贅沢な最初の時間、育休期間はそんな時間と私は思います。各家庭で事情は異なると思いますが、あくまで一例としてご参考になれば幸いです。