お隣さんち
~共働き夫婦と3人のこどもたち~

子育てっていろいろあるけど、なんだかんだ幸せな、にぎやか子育てライフ!!

育休取得までの道程 ー会社編ー

今回は育休取得までの道程です。
妻の妊娠発覚から育休開始までの期間、会社へどう伝えていくか経験を元に書いていきます。

ちなみにponの会社は、男性の育休に積極的なので、育休取得を申し出ても冷遇されることはありません。
よく世間で言われる、他の人への仕事のしわ寄せが・・・というのも、あまり問題になることはなりません。というのも、育休取得者の業務は、早い段階で管理職側(上司)が、残るメンバーの仕事量調整、適正な業務配分を行ってしまうからです。もし工数不足であれば代替人員もすぐに引っ張ってきます。そのため私の知る限り、育休に対して不満を言う人は聞いたことがないですし、むしろ「育休頑張ってね!」という土壌ができあがっています。実際、私も同僚が育休に入ったとき復帰までの業務補助に入りましたが、何の不満もなく仕事してましたし、こんなことやってたんだと、いつもと違う業務が楽しかったくらいです。では本題に入ります。

妊娠報告は安定期に入ってから

パートナーが妊娠したら、嬉しさのあまり周りに言いたくなるものですが、まずはぐっとこらえてください。
もし誰かに話したいときは必ずパートナーと相談したうえで、特に安定期(一般的には16週頃~)に入るまでは信頼のできる限られた人までに留めてください。

なぜ安定期に入るまでは言わない方がいいかというと、安定期に入るまでは流産の可能性がまだ高い状態だからです。
妊娠初期の流産は10~11週までに起きることが多いとされ、12週頃から次第に体調が安定し、16週で流産の可能性がさらに下がると言われていますので、周りに伝えるのは比較的流産のリスクが下がるタイミングからが無難です。

そのため会社への報告も、育休取得するしないに関わらず、パートナーが妊娠したことを伝えるのは安定期に入ってからにしましょう。

会社への報告までにすること

パートナーの妊娠がわかってから安定期に入るまでは周囲に相談しにくい状況下ですが、下記2点に関しては事前に確認ができるポイントになりますのでやっておきましょう。

  • 就業規則の確認
  • 周囲の育休取得状況確認

就業規則の確認は、いわゆる「規程」を読むのが一番確実です。基本的にどこの会社にも存在しているはずなのですぐに見つかると思います。また、会社によっては男性育休専用の冊子を作成していることもあります。もし組合員であれば、組合が規程をかみ砕いたものを組合員向けの冊子としてまとめていてくれたりもしますので参考にすると良いと思います。
私の会社では、規程で定められたものに加え男性育休取得専用の冊子がありました。組合でも冊子を作成しており、その両方で会社の決まりを確認することができました。これで育休手当、ボーナスの扱い、必要申請書類等、会社の仕組みを理解しました。

周囲の育休状況確認ですが、これはやっておいたらいいよくらいの認識でかまいません。
あくまで自分の会社で育休を取得しやすいかの現状を知るために行います。
それなりの期間同じ会社で働いていると、周囲に育休を取得した人の存在も認識していて情報が自然と耳に入っているかもしれません。ここで知っておきたいことは、自分の会社が育休を取りやすいか、取りにくいか、期間はどれくらいか、育休後のキャリアに影響が出ているか、といった、自分が育休をとるにあたっての懸念事項を事前に確認しておくことです。

すでに男性の育休が当たり前の雰囲気で、期間も半年~1年くらいの割合が多ければラッキーです。それとは反対に、取得率が低かったり、短期間が普通になっている場合は、自分の希望と実情に乖離がでる場合があるので厳しい選択になるかもしれません。もちろん、「周りは関係ない」「自分がファーストペンギンになる」という強い意志があるのであれば気にしなくていいですが、今後のキャリア形成を考えたときにどうするかの判断は必要になります。

会社への報告

パートナーが安定期に入ったら、まずは上司へ報告します。
ルール上出産間近でも、規程の範囲内であればいつ報告しても問題ないですが、私は安定期に入ったら速やかに報告することを推奨します。上司は部下から育休取得のことを聞いたら、育休に入るまでに業務の振り分け、代替人員の確保など様々な対応が必要になります。自分の希望を通すなら、上司へも十分な準備時間を確保できるようにすることが、結局は自分へも良い結果につながると私は考えます。

2023年時点では、会社は妊娠の報告を受けた際に上司が部下に対して育休取得希望有無を確認することが必須になっています。とはいえ、今後も円滑にコミュニケーションをするためにも、上司へは「パートナーが妊娠しましたので、今後の相談をさせてください」と伝え、上司のスケジュールを見て1時間程度、小会議室などの個室で、直接コミュニケーションとれる環境をセッティングしましょう。

上司とのミーティングの際は、出産予定日、育休取得有無、取得希望の場合は取得期間を伝えられるように準備をしておいてください。上司と良い関係を気づいているのであれば、この時点で業務引継等の育休開始日までの業務の段取りを相談しておくと良いでしょう。

ちなみにponは、「1年とります!」と言ったら、「よし、わかった、しっかりやってこい!代替人員は確保しておくから安心しろ!」で終わり、あとは育休予定日までの仕事の段取りや雑談で上手く進みました。
職場の同僚は、「1ヶ月取ろうと思います」と言ったら、上司から「本気か?それで足りるか?奥さんともう一回話し合ってこい」と上司から逆に諭されて期間を見直したと言ってたので、私の会社は男性の育休に積極的なんだと感じた瞬間でした。

育休開始日まで

上司とのミーティングが完了したら、あとは会社への申請を規程に沿って粛々と進めます。
業務整理や引継など、育休開始日までに自身が抱えている仕事を綺麗にしておき、出産時にはきれいさっぱりな状態にできているのが理想です。

ponは育休開始日の3ヶ月前には後任を準備してもらいましたので、業務引継を余裕をもちながら行うことができました。最後の方は全部引き継いでしまったので、全然仕事がない状態でしたが、上司からは、出産予定日に産まれるとは限らないから遅くとも予定日1ヶ月前には引継完了するよう指示され、私の空いた工数は突発対応や特命業務を振ってもらい埋めてました。また、私の年休日数に余裕があるのを上司は把握していましたので、妻の検診の時や体調が良くないときには、できるだけ年休を取って妻のそばにいるよう指示されてました。

出産後

無事に赤ちゃんが産まれたら、市役所へ出生届や児童手当の申請等の手続きを行います。
その後、会社へ残りの申請を行い、会社への手続きは完了となります。

以上が、育休取得までの道程になります。出産予定日はあくまでも予定日なので早くなったり遅くなったりします。育休開始日は出産予定日が基準となりますので、前後してもいいように早い段階から仕事の整理を行い、すっきりした気持ちで育休に入れるよう準備してくださいね。